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部屋のイメージを創る大事なもの ”巾木”
床や壁の色、照明器具の配置、建具の色… 要素は色々あると思いますが
意外と大事なものが ” 巾木(はばき) ” です。
ここでは巾木の色、種類などの紹介に加え、これまで設計施工した際に使用したおすすめの巾木を紹介しています。
巾木ってどこの部分? 巾木の役割
まず巾木ってなに? と思われる方も多いとおもいます。
床と壁の間にある、細長い部材です。
意外と言われないと気づかない部分ですが、空間のイメージを形づける大切なものです。
(…建築の仕事をしていますと、住宅を訪問した際など、この家の巾木はどんなのかなと、見てしまう部分でもあります。)
部屋に入った瞬間、この部屋なにかスッキリしてる! 広く見える! またそうでないと感じてしまう時があります。
巾木には、役割があります。
まず、掃除機をかける時や、ちいさな子供や家具等が部屋の隅に当たる時、巾木は壁を守ってくれます。
そして、建物には、壁と床の間に少しですが遊びという隙間があり、巾木は隙間を隠す緩衝材でもあります。
職人が壁の仕上げをするとき、最後の養生という意味もあります。
施工事例で巾木を紹介
巾木にはいろいろな素材や色があり、また幅も細めのものから太めのものまでさまざまです。
使う巾木によって、どんなイメージの空間が出来上がるでしょう。施工事例を使って紹介していきます。
壁と同じ白い巾木
以下の施工事例写真の巾木は、壁と同じホワイト色で、巾30mm厚さ7mmの巾木を使用しています。
壁とおなじ色で、幅も比較的せまい物ですので、一見、何もないようにも見えませんか?
シンプルで広々としたイメージの空間になります。
( Fishing house テラスから魚釣りの出来る家 )
木製や木目調の巾木
「 木製や木目調の巾木 」をつかうと柔らかい感じになったり、
家具や建具に合わせて、あえて存在感を出し、キリリとしたイメージをつくることもあります。
アルミ製の巾木
「 アルミの巾木 」もあり、弊社では細めのものを使用しております。
巾15mm 厚さ2.5mmの 極小スリム アルミ巾木です。
白い壁と 床材との間でもあまり存在感がなくスッキリ収まって、目立つことがありません。
木製の壁や、もちろんグレーの壁にも溶け込み、存在感を消します。
狭いトイレも、少しでも広く感じることができます。
「 アルミアングル 」
巾木専用のものではないのですが、巾木として使用する事もあります。
アルミの色は白い壁にも、木製の壁にも合い自然に調和しています。
無垢材で巾木を作る
「 無垢材で巾木を作る 」
木製の巾木を使いたい時、欲しい色や巾、厚みが見つからない時は、作ってしまう時もあります。
( cafe&bar チアフル )
巾木を使用しない
「 巾木をまったく使用しない 」 という事もあります。
もちろん、巾木には巾木の本来の役割があるのですから、それなりに困ることもありますが。
壁と床の間の遊びである隙間をなくすよう仕上げなければならないので、職人の手間がかかります。
また、隅ですので汚れがつきやすく、将来もろくなるかもしれません。
しかし、よりシンプルさを求めたい時は ” 巾木を使用しない ” というのも可能です。
( N House 設計:小川晋一都市建築設計事務所 施工:イッコー建築事務所 )
私たちがよく使う巾木紹介
現場にもよりますが、部屋や空間がより広く、自然に感じられるよう基本的に 巾が細く、厚さも薄い巾木を選んでいます。
サンワカンパニー ノッポ巾木(ホワイトオーク) 30mmx2750mmxt7mm
サンワカンパニー ノッポホワイト巾木 30mmx2750mmxt7mm
サンワカンパニー アルミ調巾木(極小スリム) 15mmx3000mmxt2.5mm
アルミアングル 12mmx12mmxt8mm (巾や厚みはその時々で変えます)
そして 手作りの巾木
床と同じ素材や色、壁の雰囲気にあった色や厚み、自由に作れるのはいいです。
お客様から、巾木をこうして欲しい と言われる事はほとんどありませんが、
望まれるイメージを想像し空間を創り上げていきたいと日々、思っております。